ネタ見せから王道復活へ
2000年代は、『エンタの神様』(2003-10)『爆笑オンエアバトル』(1999-2010)など、若手芸人を中心に一発ギャグやオチの連続を見せる”面白いところ取り”のお笑い番組がまだ主流でしたが、『M-1グランプリ』(2001-)、『R-1ぐらんぷり』(2002-)など、年に1度のお笑いコンテスト番組で”若手芸人を育てる土壌”が作られた時代です。
『M-1グランプリ』の第一回覇者に中川家が選ばれたことで、漫才の王道”しゃべくり漫才”の評価が高まり、ブラマヨ、チュートリアル、笑い飯など”聴かせる漫才”が改めて見直されることになりました。
本日は、2000年~2005年あたりのしゃべくり漫才の中で、異彩を放っていた5組をご紹介します。
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では、ごゆっくりどうぞ。
「今日は落語の気分だな」とお思いのあなたは、
こちら”聴き比べ落語名作選“でたっぷりどうぞ。
「麒麟です」~麒麟 オーソドックスなしゃべくり漫才ですが、低音の「麒麟です」と、ホームレス中学生で鮮烈な印象を残しました。
「本当に面白い芸人」第一位~三拍子 漫才の新しいスタイルを常に追求している姿勢は、芸人の間で高い評価を受けているんですが、玄人好みというか一般受けしないというか、なかなか売れてこないですねぇ・・。
映像1本目の「相方の声が出ない漫才」は、なんでもお笑いにしてやろうという芸人魂に脱帽。
異次元の即興~ジャルジャル 『M-1グランプリ』『キングオブコント』ともに決勝の常連。誰もが認める圧倒的なオリジナリティと完成度は漫才・コントともに評価が高い。「ピーン」「背筋伸びてるやん」
意識高いIT系~アルコ&ピース 今や意識高いIT系社長・瀬良明正として、実際の企業にも影響を及ぼす平子ですが、「忍者ネタ」時代の、きつい口調でもほのぼのと暖かい平子の福島弁が好み。
「ヒーハー!」~ブラックマヨネーズ テレビのMCなどで露出が高いブラマヨですが、漫才をやってるところ見たことないいう人も案外多いのでは?