最後の萬歳師~村田清光・中川晃

萬歳とは

新年に、才蔵の打つ鼓に合わせて太夫が舞いながらその家の繁栄を祈り、縁起のよい言葉を歌と踊りで披露する、新年を言祝ぐ(ことほぐ)舞踊芸です。

才蔵は現在でいうボケ役、太夫はツッコミ役で軽妙な笑いの演出があり、現在の漫才の原点となっています。

萬歳の歴史

平安末期から中世にかけ、五穀豊穣や家内安全を祈る門付け芸として大和萬歳(奈良県)が成立しています。

萬歳師は、主に農閑期になる1月から6月にかけ、近隣の家々を門付けして廻っていました。

大和萬歳が京都で千秋萬歳(せんずまんざい)になり、尾張・三河・戸田・江戸・秋田へと広がり、尾張萬歳、三河萬歳など土地の名前を冠して独自の発展をとげていきます。

大阪の「河内音頭」、滋賀県の「江州音頭」などの民謡や「浪花節」などもここから発生していきます。

伊勢萬歳~村田清光・中川晃

村田氏は、鈴鹿市三宅町を中心に広がった伊勢萬歳を継承し、萬歳師だった父親とともに十歳の頃から近畿各地の巡業に参加されています。

才蔵役の中川晃氏も中学の頃から巡業に加わり、半世紀以上一緒に活動を続けておられます。

村田社中 2016年公演より

各地を廻る中で「伊勢音頭」「江州音頭」「下川音頭」「けたおし音頭」「はりわさ音頭」「石搗音頭」「桑名音頭」など、たくさんの唄や口上も習得され、ご自身が結成した村田社中で公演を行っておられます。

1.道中伊勢音頭と三曲萬歳
2.河内音頭
3.けたおし音頭
4.下川音頭
5.はりわさ音頭
6.江州音頭

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