あなたのお名前なんてぇの?~トニー谷
あなたのお名前なんてぇの?~トニー谷
トニー谷
昭和24年(1949)、日米野球の歓迎会の司会で一躍注目を浴びます。
「さいざんす」「おこんばんは」「ネチョリンコンでハベレケレ」や、独特のジャパニーズイングリッシュ「トニングリッシュ」、そろばんをフラメンコのカスタネットのようにかき鳴らす芸が売りでした。
1960年代のジャズブームに乗って、ジャズコンサートの司会として引っ張りだこになり、映画出演も100本を超える人気者になります。
『アベック歌合戦』(1962-68)で司会を努め、冒頭の「レイディースエンジェントルメン、アンドおとっつぁんおっかさん」や、出場カップルに「あなたのお名前なんてぇの?」と拍子木を叩きながら自己紹介させるシーンは社会現象にもなりました。
ただし、人物としては赤塚不二夫がトニー谷をモデルにした「イヤミ」そのもので、共演女優へのひどいセクハラやパワハラ、また、視聴者や世間のすべてをバカにした態度をとり、芸能人仲間からは徹底的に嫌われていました。
後年『ツービート 笑ってゴマかせ!』『オレたちひょうきん族』などで『アベック歌合戦』を再現、片岡鶴太郎がトニー谷の物真似で司会を務めています。
データ
トニー谷 大正6年〈1917〉~ 昭和62年〈1987〉
サイザンスマンボ~トニー谷 昭和45年(1970)
周りの人達の冷ややかな態度が印象的です。