稀代の変人~松葉家奴・松葉家喜久奴

松葉家奴・松葉家喜久奴

松葉家奴は、京都西陣の帯問屋に生まれましたが、芸事の道楽が嵩じて、軽口にわか、踊り、節劇、新派などを経て漫才へ。
横山エンタツ、林田十郎、荒川歌江、笑福亭鶴八などともコンビを組んでいました。

喜久奴(二代目)は東京深川に生まれ、14歳で日本舞踊をはじめ、以後、三味線で端唄や小唄などを演じる女道楽として舞台に上がり、喜久奴と結婚しています。

奴は、戦後に最初の妻の初代喜久奴、1952年からは再婚した二代目喜久奴とのコンビで、背中に「火の用心」「原爆水爆反対」と書かれた表が黒で裏地は赤の羽織、真っ赤な股引という奇抜な衣装を着ていました。

十八番の「魚釣り」は、喜久奴の哀愁を帯びた端唄「夕暮れ」に合わせ、手ぬぐいで立小便の仕草をしたり、口や着物に釣り針を引っ掛けたり、濡れた足袋を釣って竿の先に引っ掛けて帰って行く様子でボウズだったことを表現するなど、リアルなパントマイムが絶賛されました。

データ

松葉家奴 (まつばや やっこ) 明治29年(1896)~昭和45年(1970) 享年74
松葉家喜久奴(二代目 まつばや きくやっこ)明治38年(1905)~昭和62年(1987)享年82

明治一代女~松葉家奴・松葉家喜久奴

昭和40年頃の録音です。

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